本宮です。先月の東京公演は皆さんお疲れさまでした。
大きな公演が無事済み、今月からまた新たな曲がスタートしてますが、これまでの集
中した練習が他の作品においても活きているように感じられました。
◆「黙礼」より1.祈る
・冒頭のしずかな“街”と“海”が8分音符の連なりに埋もれることなく伝わるよう
に。かといって歌いすぎず情景を語るように。
・音域が高めのところや、長い音符のついた語が無意識に大きくなりやすいので言葉
の処理(特に助詞)に気をつけて。
・【F】この曲ならではの台詞の掛け合いのような音楽、少人数ながらよく歌えてま
した。
・【G】ピアノの〈D(レ)の音〉が鳴り続けるなか、歌だけで聴かせる部分。集中力
を切らさずに。
◆「生きとし生けるものへ」より1.野辺
・【B】から調性ががらりと変わります。上3声が作るシ♭、レ、ファの和音を感じ
て歌いましょう。
・裏拍から入る“いのちの“(30、48小節など)は、拍頭の休符で準備ができている
と流れにスッとは入れます。
◆「風のように」より
2.贈り物・この曲のなかで大切な“星Hoshi”という言葉が聴き手に届くように。
・上田先生より“もしも”の〈し〉と “ふつふつ”の〈つ〉の母音が気になると
のご指摘がありました。あまり母音が重いと語感が異なってしまうためもう少し話し
言葉に近い感覚で。
4.夏のひかり
・伴奏の16分音符の流れにのるように。
・メゾとアルトパートに出てくる半音の動き(“ひかり”や“におい”など)はよく
歌えていました。その箇所で音を保続しているパートは短くならないように。
◆「また逢える」より(上田先生のご指導)
4.このいのち明日へ
<楽譜上の変更:2箇所>
*9小節目4拍目からのcresc.は decresc.(デクレッシェンド)に変更
*30小節目の2分音符はフェルマータに変更(よってテヌート記号は外れます)⇒
【D】の入りは指揮をよく見て
・26小節の“そして”からは一度<mf>にヴォリュームをおとして、30小節の<f
フォルテ>に向かって広がっていく。
・【F】、【G】では映像の転換を感じて。【F】は昔のフィルムの色褪せたイメー
ジ、【G】は心に秘めた決意をもって。
2.一枚の古いレコード
・この曲のjazz調のリズムに慣れてきたようです。最後のページの“わたしはたちあ
がる”は決然と!
記録:本宮廉子(指導者)
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